いんげん、もやし、キャベツに香りココナッツを和えたインドネシア料理ウラプ
🔪下準備30分
🔥調理20分
🌍料理インドネシア料理

ウラプの作り方|ココナッツ香るインドネシアの野菜和え

32分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
STEP 11 / 4

香味を粗いペーストにする

所要時間8分 / 火は使いません

手順1: 香味を粗いペーストにする

赤唐辛子、エシャロット、にんにく、ケンチャー、えびペースト、パームシュガー、塩をすり鉢か小型フードプロセッサーでつぶします。玉ねぎの角が米粒ほど残る、湿り気のある粗いペーストで止めます。水分を足して滑らかにすると、後でココナッツが重くまとまりやすいので、刃が回りにくいときも少量ずつ押して崩します。

STEP 22 / 4

ココナッツをほろりと炒める

所要時間7から9分

手順2: ココナッツをほろりと炒める

フライパンに油を入れて弱めの中火にし、香味ペーストを2分炒めます。にんにくの生っぽい匂いが消え、鍋肌に薄く油がにじんだら、こぶみかんの葉とココナッツを加えます。木べらで底から返し続け、白い粒に薄いきつね色が混じり、指で軽くつまむと一度まとまるのに、力を抜くとほぐれるところで火を止めます。鍋底に水分が残り、ココナッツが押し固まるなら、火を弱めたまま混ぜる時間を延ばします。

STEP 33 / 4

野菜を別々に短くゆでる

所要時間6分

手順3: 野菜を別々に短くゆでる

湯1.5Lに塩小さじ1を入れ、強火で大きく沸騰させます。いんげんを75から90秒、キャベツを30秒、小松菜を20秒、もやしを10秒の順にゆで、野菜ごとに網じゃくしで引き上げます。いんげんは中心にわずかな抵抗が残り、葉物は色が濃くなって茎が折れ、もやしは白さと張りが残る状態が目安です。同じ鍋でまとめてゆでると、もやしがくたびれ、いんげんだけが固く残ります。

STEP 44 / 4

水気を切り、食べる直前に和える

所要時間4分

手順4: 水気を切り、食べる直前に和える

野菜を広げて2分蒸気を逃がし、清潔な布巾かペーパーで表面を軽く押さえます。水滴が落ちず、野菜がべたつかない状態でボウルへ入れます。香りココナッツの3分の2とライム汁を加えて大きく4から5回だけ混ぜ、味を見て塩を微調整し、皿に盛って残りを散らします。ココナッツが野菜へ薄く絡み、ボウルの底に水っぽい調味液が残らなければ完成です。

皿の底に水が見えたら、残しておいた香りココナッツを足して吸わせ、フライパンで1分だけ温めた無糖乾燥ココナッツを大さじ1加えます。塩や砂糖で直そうとすると、汁だけが濃くなります。まず水分を受け止める方が戻しやすいです。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

ウラプに使う野菜、すりおろしココナッツ、香味野菜を並べた様子
野菜は近所でそろえ、ココナッツと香味だけを少し遠くから連れてくる

野菜は合計520g前後にします。いんげんの歯ざわり、キャベツの甘さ、もやしの軽さ、青菜の青い香りを重ねる配合です。空心菜や長豆が手に入れば現地の皿に寄せられますが、輸入野菜を探し回る必要はありません。鮮度のよい身近な野菜を、種類ごとに別の秒数でゆでることの方が、仕上がりを左右します。

5品目

野菜

材料 分量 代替・備考
さやいんげん 160g 4cm長さに切る。長豆なら同量
キャベツ 160g 2cm幅に切る。白菜は水が出やすいので少なめに
小松菜 120g 空心菜、ほうれん草でも可
緑豆もやし 80g 太もやしなら根を取ると口当たりがよい
小さじ1 ゆで湯用
12品目

香りココナッツ

材料 分量 代替・備考
生のすりおろしココナッツ 180g 冷凍品でも可。無糖乾燥ココナッツ70g+熱湯70mlで代用可
赤唐辛子 1本(10g) 辛さを抑えるなら種を取る
サンバルオレック 小さじ1 赤唐辛子を増やしてもよい。辛い物が苦手なら省略可
エシャロットまたは紫玉ねぎ 35g エシャロット3個、または紫玉ねぎ1/4個
にんにく 1片(6g) すりおろさず、香味ペーストにする
ケンチャー 8g なければガランガル3g。香りは別物なので入れすぎない
こぶみかんの葉 3枚 葉脈を除き、細く刻む。なければレモン皮少量で明るさだけ補う
えびペースト 小さじ1/2 ヴィーガンなら白みそ小さじ1/2。ただし海の香りは出ない
パームシュガーまたはきび砂糖 小さじ2 黒糖は小さじ1と1/2にする
小さじ1/3 えびペーストの塩分を見て最後に調整
米油またはサラダ油 大さじ1 香味ペーストを焦がさず炒めるため
ライムまたはレモン汁 小さじ2 最後に加える。入れすぎるとココナッツが湿る
アレルギーと表示の確認

えびペーストを使う場合はえび、白みそを使う場合は大豆が含まれます。乾燥ココナッツ、サンバルオレック、冷凍香草は商品ごとに原材料や製造ラインが異なるため、食物アレルギーがある方は購入前に表示を確認してください。えびを避ける場合は、同じ調理器具に付着したペーストも残さないよう洗います。

材料

香りの材料は、使い切れる量で選ぶ

ケンチャーはショウガ科の香辛料ですが、ガランガルと同じものではありません。今回の分量では、ケンチャーを粗くつぶしてココナッツへ混ぜると、甘さの後ろに土のような深さが残ります。見つからないときはガランガル3gへ置き換え、量を増やして辛味を補おうとはしません。香りの方向が変わることを受け入れれば、野菜の火入れを崩さずに済みます。

こぶみかんの葉は、果汁の酸味ではなく、火を入れたココナッツに青い柑橘香を移す材料です。この料理を含めて東南アジア料理を何度か作るなら冷凍品を買う意味がありますが、一度だけならレモンの皮をほんの少し削っても構いません。冷凍品を選ぶときは、注文時に冷凍表示、内容量、保存方法が確認できるものを選び、価格や在庫は商品ページでその都度確認してください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
58kcal
エネルギー
1.3g
タンパク質
4.3g
脂質
4.5g
炭水化物
1.5g
食物繊維
98mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

道具は、この料理以外にも使うかで決める

香味ペーストは、すり鉢、包丁、手持ちの小型ミルでも作れます。新しい道具を買う理由は、ウラプ一皿のためではなく、カレーやナッツペーストまで同じ作業を繰り返すかどうかです。カードの対象であるFMI「RM-5200F」は公式仕様で容器容量3.6L、ミニボウル1.0Lと案内されていますが、このレシピの香味野菜だけには大きめです。購入するなら、少量の材料を刃へ集められる形か、置き場所と用途があるかを確認し、初回だけなら見送ってください。FMIの製品仕様とリンク先の型番が一致することも確認します。

ひと口目は野菜、あとから香りココナッツ

湯気を含んだいんげんを箸で折ると、ぱきっとした抵抗が残る。キャベツは甘く、もやしは短い火入れで水分を抱えたまま。そこへ、炒めて粒がほどけたココナッツを散らすと、唐辛子の辛さと柑橘の青い香りが野菜の間から立ち上がります。

インドネシアのウラプ(urap / urap-urap)は、ゆでたり蒸したりした野菜に、香味を合わせたすりおろしココナッツを添える料理です。汁気のあるドレッシングで野菜を浸すのではなく、ココナッツの粒を野菜の表面に残す。その乾いた口当たりが、味の軸になります。

ご飯の横へウラプを置くインドネシアの家庭の食卓
ウラプは主役の肉やご飯の横で、野菜と香りの場所を受け持つ

バリの観光情報で紹介されるjukut urabは、長豆、もやし、ほうれん草、空心菜などをゆで、味付けしたすりおろしココナッツと合わせます。ナシ・チャンプル・バリやアヤム・ベトゥトゥの横に置かれる副菜として説明されており、野菜の一皿だけでなく、主菜とご飯の間をつなぐ役目も持ちます。Indonesia Travelの紹介に挙げられる野菜からも、具材を一つに固定する料理ではないことが分かります。

日本で作るときは、野菜の青さ、ココナッツの香ばしい丸み、香味の辛さと酸味を別々に整えます。野菜は種類ごとに短く火を入れ、ココナッツは水分を飛ばし、食べる直前に和える。ケンチャーやこぶみかんの葉がなくても一皿にはなりますが、どの香りを代替し、どの香りを残すかを決めておくと、唐辛子だけが突出しません。

ウラプとガドガドは、野菜の扱いが違う

どちらも野菜を食べるインドネシア料理ですが、ガドガドは甘辛いピーナッツソースを別に添えて絡めます。ウラプは香味ココナッツを野菜にまとわせる料理です。ソースをたっぷり受け止めたい日はガドガド、野菜の歯ざわりと香ばしさを残したい日はウラプ、と考えると献立を決めやすくなります。

日本の台所で寄せる香り、買わない材料

こぶみかんの葉、ガランガル、サンバルオレック、乾燥ココナッツを並べた買い出しの判断材料
買うのは香りを続けたい食材だけでよい。初回は野菜の火入れとココナッツの乾きが先

現地の材料を増やすほど、ウラプに近づくとは限りません。野菜の水気を切り、ココナッツを香ばしく乾かし、その上でこぶみかんの葉とケンチャーを加える。この順番を守れば、代用品を使っても味の骨格は残ります。逆に葉も根もないまま唐辛子だけを増やすと、辛いココナッツ和えになり、野菜の青さと香りの重なりが見えにくくなります。

迷っているもの 買う条件 見送る条件 日本の代替と差
こぶみかんの葉 インドネシア料理やタイ料理を月に2回以上作る この一皿だけ試したい レモン皮で明るさは足せるが、葉の青い香りは別物
ケンチャー 香りを比べてみたい、輸入食材店へ行ける 近所で見つからず、最初の一皿 ガランガル少量は代用になるが、香りの方向は変わる
えびペースト 海のうま味を残したい えびアレルギー、ヴィーガン 白みそで塩味と発酵感は補えるが海の香りは出ない
サンバルオレック ナシゴレンや炒め物にも使う 生唐辛子を使い切れる 生唐辛子の青い辛さは少し減る

初回は小松菜、いんげん、キャベツに、にんにく、唐辛子、レモン皮のココナッツでも作れます。次にこぶみかんの葉を加えると、果皮の明るさとは別の青い香りが分かります。ケンチャーはさらにその後でよく、香りを一度に二つ増やさない方が、何が変わったかを自分の台所で確かめやすくなります。

赤唐辛子を刻む時間がない日や、辛味を少しずつ調整したい日はサンバルオレックが役立ちます。生唐辛子だけで作るなら買い足しません。ナシゴレンラウォンにも使う予定がある人は、冷蔵庫に置く一本として選べます。KOKITAの販売元ページで確認できる商品は内容量250g、原材料は赤唐辛子と食塩を中心とする表示です。商品ページでは原材料、内容量、開封後の保存方法を確認し、甘味料やにんにくが入る商品ならパームシュガーを減らしてください。販売元の商品情報とカード先の商品名が一致するかも見ておきます。

バリとジャワのウラプ、地域の食卓と歴史

ウラプは、日本語では「サラダ」と訳されることがありますが、生野菜の冷菜を想像すると手順の意味がずれます。野菜には火を入れ、ココナッツにも火を入れ、最後に二つを合わせる料理です。Unilever Food Solutions Indonesiaのレシピは、すりおろしココナッツ、ケンチャー、ライムの葉、焼いたえびペーストを使い、野菜を蒸して仕上げます。レシピの工程には蒸す方法が載っているため、ゆでる今回の方法も、野菜を柔らかくしすぎず水気を管理するための一つの選択です。

バリのjukut urabでは、長豆、もやし、ほうれん草、空心菜などを香味ココナッツと合わせ、ナシ・チャンプル・バリやアヤム・ベトゥトゥの添え物として食べます。ジョグジャカルタ州文化局のデータベースに掲載されたUrap Gudhanganは、若いココナッツににんにく、ケンチャー、テラシなどを加えて蒸し、ゆで野菜や生野菜に添える「野菜のサンバル」と説明されています。同じウラプ系の名前でも、この地域差が野菜の組み合わせと食卓での役割に表れます。

呼び名・地域 香りと野菜 食卓での役割
ジュクット・ウラブ(バリ) 長豆、もやし、ほうれん草、空心菜など。味付けココナッツを合わせる ナシ・チャンプル・バリやアヤム・ベトゥトゥの副菜
ウラプ・グダンガン(ジョグジャカルタ) 若いココナッツ、にんにく、ケンチャー、テラシなど。蒸した香味を使う ゆで野菜や生野菜に添える「野菜のサンバル」
日本の台所で作る一皿 いんげん、キャベツ、小松菜、もやし。乾いた香りココナッツを合わせる ご飯、焼き魚、鶏料理の横で野菜と酸味を足す

家庭ごとの幅は、レシピの工程にも表れます。Indonesia-Eatsのレシピは、香味を炒めてからココナッツと液体を加え、水分を飛ばし、ゆでた野菜と合わせる作り方です。タマリンドを使う配合もあり、酸味をライムだけに固定しない例として参考になります。今回の配合では水分を増やさず、ライム汁を最後に加えることで、和えた後のココナッツを軽く保ちます。

ジャワの歴史をたどる資料として、ソノブドヨ博物館は10世紀の碑文に、儀礼や免税地の行事で供された食事や宴の記録があると紹介しています。ただし、その記録が現代のウラプを直接示すわけではありません。ウラプを「古代から同じ形で続く料理」と断定せず、野菜、ココナッツ、香味をもてなしの食卓へ置くジャワの食文化を考える手がかりとして読むのが適切です。ジョグジャカルタ州文化局のUrap Gudhanganソノブドヨ博物館の解説は、料理の由来を一つに決めつけず地域と時代を分けて見るために役立ちます。

この地域差があるから、日本の代替も「正解からの脱落」ではありません。生のココナッツが無糖乾燥品になり、空心菜が小松菜になっても、野菜を食べる副菜としての役割と、ココナッツに香味を抱かせる手順を守れば、ウラプの味の軸は残ります。

浅い保存容器へウラプを入れ、冷蔵庫にしまう様子
残りは浅い容器に分け、粗熱を取ってから早めに冷蔵する

作り置きできますか?

香りココナッツだけを先に作り、清潔な容器で冷蔵するのがおすすめです。野菜は食べる日にゆでて和えると、いんげんの歯ざわりとココナッツの粒が保てます。和えた後に残ったら、浅い容器へ移して蒸気を逃がし、できるだけ早く冷蔵してください。一般的な加熱済みの残り物は冷蔵で3から4日が目安ですが、この料理は野菜の食感が落ちやすいため翌日までをすすめます。FoodSafety.govの保存案内では2時間以内の冷蔵と3から4日以内の消費を案内しています。温め直す場合は、厚生労働省の家庭向け案内に沿って中心まで十分に加熱し、目安として75℃で1分以上を確保します。室温に長く置いたものや、におい・色だけで安全を判断できないものは食べません。

生のココナッツが買えません。乾燥ココナッツで作れますか?

作れます。砂糖なしの細かい乾燥ココナッツ70gに熱湯70mlを回しかけ、10分置いてから使います。生のものほど油分の丸さは出ませんが、香味ペーストと一緒に炒めて水分を飛ばせば、野菜にまとわせる粒感は作れます。甘い製菓用ココナッツは味がずれるので避けてください。戻した時点で水が底に残るなら、加える熱湯を次回から10ml減らします。

辛くしない作り方はありますか?

赤唐辛子とサンバルオレックを省き、パームシュガーは小さじ2のままにします。辛味がなくなるぶん、こぶみかんの葉かレモン皮を残すと、ココナッツの甘さだけになりません。小さな子どもと食べるなら、香味ココナッツを辛くない状態で取り分け、大人の皿だけにサンバルを足します。

えびペーストを使わないと、味は大きく変わりますか?

変わりますが、作れなくはありません。白みそを同量の小さじ1/2にして、塩をひとつまみ減らすと、発酵した丸みは補えます。ヴィーガンの一皿にするなら、えびペーストを使う器具や表示を分けてください。海の香りを補おうとして魚醤を多く入れるとココナッツが湿るので、魚醤はこの配合の代用には向きません。

ココナッツが焦げて苦くなったら?

黒い粒が少しなら、明るい色の部分だけを別のボウルへ移し、無糖乾燥ココナッツを大さじ2足します。全体が焦げ臭い場合は、野菜を混ぜる前に作り直します。苦味は砂糖で隠しません。次は火を弱め、木べらを止めず、白い粒に薄いきつね色が混じった時点で火を止めてください。

主な参考リンク

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